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プリズムドレスの隠れた秘話!

今日ミシン刺繍フェスティバル2021でご紹介した、昨年のグランプリ受賞作

後ろ姿をお見せします。

後ろはコンシールファスナーとなっております。

どのように刺繍したのでしょうか?

それは・・・データを半分に切って修正しました。

半分のデータを作ったんです。

前スカートの真ん中が元のデータです。前と後ろは刺繍データの使い方が違います。

前の部分は刺繍してから左右に使えるように半分にロータリーカッターで切っています。

後ろはデータ自体を半分にしています。

どうしてそんなことをしたんでしょう?

それは・・・

前の部分は金のバイアステープでくるんでいるし、突合せないので、データが円にならずに少し小さくても大丈夫ですが、コンシールファスナーで突合せになる背中の部分は切っってしまうとファスナー部分の縫い代が必要で縫い合わせがずれ刺繍が丸くならないからです。元々半分のデータならいくらでも縫い代をたすことができますので、データを半分にする必要があったのです。

前身ごろの真ん中部分とスカート下の部分後ろの上下は生地が違います。

どうしてでしょう?

これは、スカートに刺繍している時に生地を縫込んでしまいました。サテン生地はもう余りがなかったので、一生けん命時間がかかりながらも半日ほどかけてほどいたんだけど、そのうちに生地が切れてきてしまい泣く泣く諦め、別の生地を足すこととなりました。最初の計画ではサテンだけで作る予定でした。手持ちの綿と組み合わせることになってしまったけど、でもそれがかえって良かったように思います。

皆さん、失敗してもあきらめてはいけません。苦肉の策が案外良い結果となることがありますよ。

これからの作品作り頑張ってください。

コンテストの応募お待ちしております。

 

それではこの辺で。またね。ごきげんよ~!